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2008-10

CakePHPカンファレンス東京で司会してきました

この記事の所要時間: 527

cake
Photo by Kiryu Tsukimiya

CakePHPカンファレンス東京が無事に終了しました。
参加された皆さん本当にお疲れ様でした。

今回は司会役ということでなかなか貴重な経験ができました。

カンファレンス自体の詳細なレポートは皆さんが書かれていますので、司会者の立場から見た感想を書きます。

まず率直な感想ですが、本当に楽しかったです!

素晴らしい発表を檀上袖から見ることができたのも貴重でしたし、参加された皆さんの反応を見ることができたのも良かったです。

発表の合間の司会でポロっと言ったコメントに反応してもらったり、開発に使うテキストエディタ(環境)アンケートを取ってみたりと「対話」ができたのが楽しかったです。

150名くらいの前で司会をするのはもちろん初めてのことだったのですが、反省点はありつつも、とても楽しめました。また何人かの方に懇親会等々で「楽しかったよ」と言って頂けたのは何よりの収穫でした。

1点やってみて分かった事が、テンションの上げ下げというか気持ちのコントロール(というと大げさですが)が意外と難しいかったです。

人前で話すのは基本緊張するのですが、話が乗ってきたり、場の雰囲気に馴染めてくると、まだ話したい気分になってきます。しかしそこは司会ですので進行する必要があるわけです(当たり前ですが)。

次に発表が始まると聞く立場になって色々と思考を巡らしながら発表を聞きます。で、話すテンションが冷め切ったくらいに発表が終わって、また司会として話すわけです。

この気持ちの持って行きようを上手くやりくりするのが意外と大変なんだな、とやってみて初めて感じました。これまでやってこられた方々には頭が下がる思いです。

あとは反省点を。

ようは事前準備不足ということなのですが、ペラ1 で良いので台本を用意しとけば良かったです。

スタッフ用スケジュール表はすずきさんが用意してくれていたのですが、司会用を自分で用意しておくべきでした。

ゆるい感じで進めていたので、ひどいとちりや間違いは無かったと(自分では)思っているのですが、言い忘れや説明不足が結構ありました。都度気がついたスタッフからサインを送ってもらってフォローして貰いました。(ホント助かりました:-D)

特に質疑応答については開始前に説明しておけば良かったかな、と思います。

日頃からこういった会に参加している人は発表後に質疑応答の時間があるというのは認識しているとは思うのですが、初参加の人にとっては流れが分かりづらいところだったかな、と反省しています。質疑応答がある事が分かっていれば、発表を聞きながら質問を考えることできたかなと思うと、もう少し丁寧にフォローしとくべきでしたね。

あと些細な事ですが自己紹介をしておけば良かったです。おそらく大多数の人は「おまえ誰?」状態だったかと思います。。。

次の機会があるかどうかは分かりませんが、今後に生かしていきたいと思います。

さて今回は司会ということでずっと進行に気がいって、いささか内容に集中できていない箇所もあったのですが、以下、発表についてのメモです。

国内でのCakePHPの利用状況について

  • Garrett氏を日本に招くという大仕事をやってのけた安藤さん
  • CakePHPの特徴と国内のCakePHP史が簡潔にまとまってました
  • 安藤さんのプレゼン資料はそのまま現場でも使えてしまいますね。これはホントに有り難い!:-D

Agileな開発現場での実践例

  • テストと言えばこの方、岸田さん
  • いつもながら自分にとってはど真ん中ストライクなテストの話
  • 現場から出てきたお話なのでかなり参考になります
  • テストにかかる工数は開発コードの約半分
  • でも結合テストや運用・改修を考えると十分にコストは回収できる
  • あとFWのバージョンアップをする時の影響をテストで判断できる
    => これは大事!

Garrett J Woodworth氏 招待講演

  • CakePHPプロジェクトマネージャのGarrett氏と通訳の堂園さん
  • 具体的なTipsというよりCakePHP、コミュニティの考え方を伝える
  • 舞台袖から見て、国内のCakePHPのイベントでGarrettが話していることに密かに感動
  • 1.2はRC4を経てstableリリースへ
  • 1.3はPHP4も対応
  • 2.0はPHP5 Only
  • の予定らしい:-D
  • TODO: ircにjoinする
  • 堂園さんの通訳はさすがでした!

XoopsCubeなのにCakePHPを使う!

  • いつもクールビューティなhaltさん
  • XOOPS CubeのモジュールをCakePHPで作る
  • ベースモジュールが公開されている
  • CakePHPでアドオンが作れるメソッドは他にも広がるかも(海外でも何かあったような。。。)
  • こういうパターンでFWが使われるのはCakePHPならではのような
  • XOOPS Cube自体の実装が(いろんな意味で)気になるけど。。。

ライトニングトーク

  • どのLTもレベルが高くて、とても興味深い!
  • 正直5分じゃなくて、もっと聞きたかった:-D
  • 今後の勉強会で是非発表をお願いします!

神業の会場撤去(皆さんご協力ありがとうございました!)そのまま懇親会へ。

懇親会

  • 会場が広い!その辺の結婚式の2次会よりも確実に広い!
  • いちおう司会役だったのですが、Garrettとすずきさんにおんぶにだっこでした。。
  • サプライズCakeにはアイドルの撮影会並にカメラが集まってきてました:-D
  • 献本頂いたCakePHPガイドブックにGarrettのサインをして貰った人が!(羨ましい)
  • 話の内容は例によって書けない事多数。
  • 名刺交換させて頂いた方々からは「楽しかったよ」と言って頂けて本当に良かったです!

今回は前日の会食を含めて色々な事を経験させて貰いました。Garrettの発表でも触れられていましたが、本当にコミュニティって素晴らしいなと感じました。今後もどんどん参加していきたいと思います。

最後になりますが、本カンファレンスに対して様々なご支援を頂いた企業の皆様、はるばる日本までお越し頂いたGarrett氏、そしてカンファレンスにオンライン・オフライン問わず参加して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした!!

CakePHPカンファレンス東京

CakePHP debug=0とdebug=2ではパフォーマンスがかなり違う

この記事の所要時間: 048

CakePHPでは動作レベルをConfigure::write(‘debug’, N)で設定できるのですが、この値によってかなりパフォーマンスが変わります(特にフレームワークの起動)。

パフォーマンスを調べる時は実際に運用する環境に合わせた設定をして計測しましょう、という話です。

計測対象

CakePHP1.2のリポジトリ[rev:7706]で、DB接続無しで単にビューを出力するだけのコントローラで計測しました。

実行時間とステップ数は、xdebug.auto_trace=Onで調べています。

[app/config/core.php]

Configure::write('debug', 0);
or
Configure::write('debug', 2);

[app/controllers/top_controller.php]

<?php
class TopController extends AppController {
  public $uses = array();

  public function index() {
  }
}
&#91;/php&#93;
<p>[app/views/to/index.ctp]</p>

TopController

計測結果

※debug=0はキャッシュを効かせるため、1回目のリクエストは無視

debug 実行時間(s) ステップ数
2 3.0879 25301
0 0.6376 2803

debug=0はdebug=2に比べて圧倒的に早くなっています(5倍!)。また目安ではありますが、ステップ数が1/10になっています。

これはdebug=0では内部的にキャッシュを利用していることが大きく作用しています。

このキャッシュはdebug=2でも動作しているのですが、キャッシュ期間が短い(10s)ので、あまり恩恵を受けることができません。もちろんdebug=2(debug>0)は開発用なので、キャッシュが効かなくなっているのは正しい動作と言えます。

パフォーマンス計測はdebug=0で

通常、運用に入る場合はdebug=0に設定するので、本稼働システムのパフォーマンスを計測したい場合はdebug=0で計測するべきでしょう。

PHP×携帯サイト デベロッパーズバイブル

この記事の所要時間: 21

PHP×携帯サイト デベロッパーズバイブルを著者の荒木さんから献本して頂きました。
# 荒木さんおめでとうございます&ありがとうございます。

現場から生まれた本

ざっと読ませて頂いたのですが、さすが携帯サイトの開発に携われてきた荒木さんが書かれた本だけに、様々なノウハウがぎゅっと詰まっています。

3キャリアの公式情報から目的別(文字エンコーディング変換やらメールやら絵文字やらセッション管理等々)に欲しい情報が抽出されているのはもちろんのこと、公式の情報には明示的に記載されいていないノウハウが解説されています。

# 個人的にはメール絵文字(特にVodafone/Softbank)が泣けてきました:-D

こうした情報は実際に携帯サイトの開発に携わらないと分からない点で、まさに現場から出てきた本だと言えます。

対象機種選定の材料に

本書では携帯サイトの仕様について多くの解説があるのですが、構築する携帯サイトの対象機種を現行機種(3G)に限定すると、全てを実装する必要はありません。(もちろん本書内でも触れられれています)

これから携帯サイトを作ろうとしている人が陥りがちなのが、こうした仕様を見ると、全てを実装しようとしてしまう、すべきだ、と思い込んでしまう事です。

全端末対応が理想なのは確かなのですが、下位機種については対応する実装が複雑になりがちなわりにユーザ数が少なかったりするので、こうした機種は対応しないという選択肢が現実的だったりします。

そうしたケースで判断に必要なのが「下位機種対応のコスト」で、コストを計る上でこの本にある詳細な解説が参考になります。(単純にクライアントや上司を説得する材料になりますね)

そういった意味では、実際に開発をしなくても、携帯サイト制作に関わる人(デザイナさんや営業さん等々)なら、携帯サイトの仕様を知る面で価値のある一冊ではないでしょうか。

将来は

個人的には近い将来3キャリアの仕様が統一されて、本書のような解説書が無くとも携帯サイトが作れるようになってくれると嬉しいですね。:-D

現在の流れとしては、以前よりも3キャリア共に同じような仕様になりつつありますので、いずれは実現すると思います。

3キャリアの仕様が統一されて手軽に作れるようになった頃に、本書を見て、携帯サイト開発の歴史を振り返る、なんてのもオツですね:-D

「ありがとう」「すみません」は声に出して言おう

この記事の所要時間: 145

タイトルは子供に諭すような内容ですが、仕事で接する人の中にも、この「ありがとう」「すみません」が言えない人がいます。

社会経験を何年も積んでる良い大人が、3才の子供に教えるような事ができてないというのは正直驚きです。

シャイで言えないのか、変なプライドがあって言わないのか、そもそもそういった気持ち自体が芽生えないのか分かりませんが、そういった人と一緒に仕事をするととても残念な気持ちになります。

私も誰にでもニコニコとできるタイプではないですし、全てのシーンで言えているかは自信が無いですが、できるだけ言うようには心がけています。

「ありがとう」を言うように心がけるようになったのは、学生時代にTVで見た上岡龍太郎さんの発言でした。

細かい言い回しは覚えていないのですが確か「コンビニでお金を払って商品を受け取る時に店員さんになぜ『ありがとう』を言わないんだ」といった内容だったと思います。支払う金額の対価とはいえ、こちらは商品なりサービスなりを受け取っているのだから「ありがとう」を言うのは当然だ、という話でした。

これにはかなり衝撃を受けました。

あの発言内容自体も新鮮でしたし、何と言ってもそれをあの上岡龍太郎さんがおっしゃられていたのが驚きでした。それがきっかけでコンビニでもスーパーでも「ありがとう」を言うようになりました。はじめは何だか照れくさいというか妙な感じでしたが、それを10年以上続けている今では自然に出てきます。

こういうのはクセというか習慣になれば自然と出てくるものなので、なかなか口にできない人でも初めだけ意識してやればどうってことないです。どうってことないことですが、人と関わって行く上では大切なことだと思います。

ちょっとしたことですが「ありがとう」「すみません」は意識して声に出して言っていきましょうよ。

# 周りのいわゆる「できる人」を見ていると、こういった言葉が言える人、気遣いができる人が多いですね。
# (自分がそうなりたいから、できている人に目が行くのかもしれませんが。)

CakePHPカンファレンス東京が開催されます。

この記事の所要時間: 112

10/25(土)に都内でCakePHPカンファレンス東京が開催されます。

■日時
2008年10月25日(土) 10:30 ~ 15:30
※終了後、希望者のみ懇親会(16:00~18:00)を別会場にて実施いたします

■会場
東京都千代田区神田駿河台2-3 DH2001Bldg.(最寄り駅:JR御茶ノ水駅)
デジタルハリウッド 東京本校 1Fセミナールーム

CakePHPカンファレンス東京

これまで開催してきたCakePHP勉強会の拡大版という位置付けなのですが、拡大の仕方が普通じゃないです。

  • 定員が140名!
  • 朝からがっつり5時間!+懇親会を合わせると7時間!
  • 豪華なスピーカー陣!
  • そしてそして、なんとCakePHP開発者であるGarrett J. Woodworth氏の来日講演!!

てな感じで盛りだくさんなわけです。

海外のオープンソース開発者が来日して直接、話が聞けるというのはなかなか無い機会なので、bakerの皆さんは、もちろんのこと、「CakePHPって何?」な人も是非ご参加下さい。

参加費は無料(懇親会除く)ですが事前申込みが必要となります。申込みは誠意準備中なので、しばしお待ちください!

# 個人的には朝開催の夕方終わりなので懇親会参加しても日帰りできそうなのが遠征組として有り難かったりします:-D

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