- 2012-09-03 (月) 11:00
- Webサービス
WebサービスのMVP(必要最小限の製品)を作るのに参考になるTipsがあったのでご紹介。
via How To Create A Minimum Viable Product | TechCrunch
1. Facebook
会員情報を一から作らずに Facebook を利用しましょう。
Facebookユーザでない人をどうするか?という指摘もありますが、元エントリにある「いまどきFacebook使っていない人は保守的だから、(自分たちが作っている)新しいWebアプリは使わないだろう。」という考え方は一理ある気がします。
2. Twitter Bootstrap
手間をかけずにそれなりの見た目になり、レスポンシブにもなるので、素早くサービスを作るために活用したいですね。
3. クラウド
最近は使うのが当たり前になってきたクラウドです。初期費用無料で、従量課金なのは先が不明確なスタートアップ向きです。
元エントリでは、Amazon S3 や heroku が紹介されています。
IaaS の自由度も良いのですが、できるだけ手間を省くという意味では、やはりデプロイやスケールアウト(アップ)が容易な PaaS が向いてると思います。
4. jQuery
まあこれも普通ですね。スタートアップに限らず多くのWebアプリケーションで使っています。
5. コアの機能にフォーカスする
余計な機能は作らずにサービスとしてコアな機能をまず作ってリリースします。まさに必要最低限の製品(MVP)です。
元エントリでは、実装しようとする機能が必要されているかどうかを確かめる方法として、新機能のリンクだけを用意しておいて、それをクリックした人が何人いるかで判断する方法が紹介されています。
MVP の概念は「リーン・スタートアップ」が参考になります。
6. SaaS
それぞれのニーズに特化した SaaS があるので、それらを活用しましょう。
元エントリでは目的に応じたSaaSが紹介されています。海外のサービスばかりなのですが、考えてみると日本ではこういったサービスは少ない気がしますね。これは提供するチャンス?
請求
ユーザサポートチャット(ライブチャット)
フォーム
ウェブ解析
ユーザサポート
データ解析
7. 動画
百聞は一件にしかずです。
サービスの内容や機能をテキストで詳細に書くよりも、実際に使っている動画を見せる方が遥かに分かりやすいです。
最近は色々なサイトで製品紹介の動画が使われていますが、有名なのはDropboxですね。この動画を公開して、ベータ版の予約数が5000から75000に増えたそうです。
クォリティの高い製品紹介動画を自分たちで作るのは大変なので、できれば専門の業者さんに依頼したいとことです。Quora に色々な業者さんの動画と費用が載っていて参考になります。
Where do most startups get their product demo videos made? How much do they cost? – Quora
日本でもこういった動画を作ってくれるところがあると嬉しいですね。
8. Internet Explorer
何かと話題(と手間を)を提供してくれる Internet Explorer ですが、コストと時間を節約するならいっそのこと Internet Explorer 対応をやめてしまうのも手です。
特に製品のターゲットユーザが先進的なユーザなら、chromeやFirefox を使っているでしょうから、全体のシェアよりもこれは合理的な判断かもしれません。
9. 今、必要な機能に絞る
作る側としては便利な機能はどんどん盛り込みたいところですが、本質では無い機能(例えば、ユーザ退会や何か登録の削除など)は初期リリース時は実装せずにメールで依頼してもらって、運営側で対応するという方法も考えられます。
どれだけ使われる機能かも分からないので、ユーザが増えて運営の手間がかかってきた段階で実装する方が良いでしょう。
コアに集中する
ざっと見ると、ライブラリやインフラなどは良く利用しますが 6. の SaaS はウェブ解析以外はあまり使っていませんね。サービスとしてコアな部分以外はできるだけこういった外部のものを利用して効率良くリリースしていきたいです。