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blogに使える、わかりやく伝える3つの技術

  • 2012-02-27 (月) 11:00
  • book
この記事の所要時間: 456

「わかりやすく<伝える>技術」からblogに使える3つのテクニックをご紹介。

テレビでお馴染みの池上彰さんの著作「わかりやすく〈伝える〉技術」を読みました。

タイトルどおり、とても読みやすく、分かりやすい内容になっています。読んでいると池上さんがテレビでお話されているかのように、すんなりと頭に入ってきます。

随所に<伝える>技術が盛り込まれているのですが、その中から、blogを書くのに使える技術を3つご紹介しましょう。

1. 伝えたいことをはじめに書く

最初の一文にこのエントリで伝えたいことの概要を簡潔に書きます。

こういったリードがあると、読み手はエントリ自体が何に関するものなのか、どういった方向に話が進むのかというのを理解することができます。この本で言うところの「地図を渡す」ということですね。

全体の流れとしては「概要 or 結論 -> 記事 -> 結論」となります。はじめに提示した結論が良い前フリとなり、記事本文を迷わずに読むことができて、最後は「なるほど」と腑に落ちます。(もちろん内容が伴わないといけないですが)

最初の一文が大事なのは、エントリが読みやすくなるだけではありません。

ソーシャルメディアでは、エントリの序文が掲載されることがあります。はてなブックマークでは、エントリの書き出しのあたりが掲載されます。Twitterでもblogエントリの序盤をtweetするbotがいます。はじめにエントリの内容を簡潔に書いておけば、より多くの人に見てもらえる可能性が広がります。

はてなブックマーク
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ねえ、ねえ、大変!

では分かりやすいリードを書くにはどうすれば良いでしょうか?

ユニークな方法が紹介されています。

相手に自分が体験したことを面白く伝えたい。自分の気持ちをわかってほしい。
そんたとき、まず、「ねえ、ねえ、大変」という言葉から始まる文章を考えましょう。

この言葉の後にエントリで伝えたいことを書けば、それが自然とリードになるという方法です。

例えば、「ちょー聞いてーや、この本めっちゃ面白いで!」というのがまず伝えたいことで、その後に「この本は池上彰さんが書いた本でな、分かりやすいわ−」というように伝えたいことの肉付けをしていきます。

これは友人や家族へ話す時は自然とやっていることですね。誰かに伝えるつもりで書いていけば、自然とリードをまとめることができます。

2. 文章を短く切る

これは目から鱗というか、恥ずかしくなったというか、安心した技術です。

短い簡潔な文章を重ねるより、長く小難しそうな文章を書いたほうがなんだかかっこ良く思えて、ついつい一文を長めにしがちでした。これをこの本ではバッサリと一刀両断しています。

たとえば、三つの荷物(要素)を、相手(聴き手)のもとに届けるとします。三ついっぺんに運ぼうとすると、ヨタヨタしてしまい、なかなかたどりつけません。一回に一つだけにすれば、簡単に届けられます。それを三回繰り返せばよい。原稿も同じ事だろうと考えました。

考えてみると当たり前のことですね。伝えるために表現として文章を書いているのだから、伝わりやすい方法で書いた方が良いに決まっています。

引用した文章は、まさに短い文で構成した好例です。読んでみるとポンポンとリズム良く文章がやってきます。実にわかりやすい。

短く文章を切る効果は他にもあります。

一つの長い文にすると、文章の中身の要素同士が論理的につながっていなくても、まるでつながっているように思えてしまうのです。たとえば、「〜で、〜ということから、〜といえる」などと文をつなげていくと、論理的な文章に見えてしまうことがあります。

長い文章を書くと書いてる本人も気づかず「それっぽい」文章になってしまうため、論理的につながっていない文章を書いてしまうことがあります。読み手としては「それっぽく」は見えますが、意図がうまく伝わらないため、「結局何が言いたいんだろ?」という感想を持つかもしれません。

短い文にすると、このごまかしが効かないので、意図を明確に伝えることができます。

3. 三の魔術

日常的によく言われていることですが、なぜかこの3という数字はおさまりが良いです。

「大事な事は一つだけです」でもいいのですが、もういくつかあったほうがありがたい気がします。「二つあります」でも「え、二つでいいの?」という物足りない気分になります。それが「四つある」だと、今度は多い印象を受けてしまいます。

伝えたいことが5つあっても、優先順位を考えてとにかく3つに絞ります。これは3という数字が良いというだけでなく、制限をかけることで伝えるポイントをより明確にすることができます。

書き手としても、5や10伝えることを考えるのではなく、たった3つに絞ればすれば良いので、書きやすくなるというメリットもありますね。

<伝える>人には必読の書

本書にはこのエントリで紹介した3つの技術に限らず多くの技術が紹介されています。

「図解する」「プレゼンテーション資料から話す内容を調整する」「パワーポイントにパワーポイントを使う」「具体例を示す」「接続詞の使い方」などなど参考になる技術がたくさん紹介されていますが、三の魔術に従い、あえて3つに絞りました:D

日々の暮らしでは、blogに限らず、ありとあらゆる場面で「伝える」という行為が行われています。

本当はこう言いたいのに、もっと上手く伝えたい、わかりやすく話したいという方にはオススメの一冊です。新書なので持ち運びにも便利なので、ぜひ手にとって読んでみて下さい。

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