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2013-09

Vagrantで作るPHP開発環境[実践編]をPHPカンファレンス2013で発表してきた

この記事の所要時間: 354

2013/09/15に開催されたPHPカンファレンス2013でVagrantに関する発表をしてきました。

発表資料はこちらです。

Vagrant で作る PHP 開発環境 実践編 from Masashi Shinbara

(2013/10/09追記)
PHP開発環境を構築するサンプル Vagrantfile をアップしました。
PHP開発環境のサンプルVagrantfile

第7回関西PHP勉強会で発表した下記の内容をベースに、より実践的な内容を追加しました。

もう XAMPP / MAMP はいらない!
Vagrant で作る PHP 開発環境 from Masashi Shinbara

PHPシステムの開発環境をVagrantで作ることを題材に、基本的な流れをお話しました。

ポイントは、プロビジョニングにシェルを使う部分と、やはり synced_folder ですね。AWS上にも同じ環境を構築できる部分ももう少し深くお話したかったのですが、時間が足りませんでした><

また、Vagrantfile があるディレクトリ(vagrant upしたカレントディレクトリ)も synced_folder となっていて、仮想マシンでは /vagrant としてアクセスできるということも知っておくと便利です。これを利用するとChefのtemplateリソースのように設定ファイルをあらかじめ用意しておいて、所定の場所にコピーするなどが簡単にできます。

発表後には何人かの方にフィードバックを頂いて、Vagrant + Chef-solo を一気にやって躓いたという方やPHPでプロビジョニングをやることもできるという点に気付いた方もいて、シェルスクリプトをプロビジョニングに使う方法もあるよということが伝わって良かったです。

なかには、PHPを使っていないけど、Vagrantの話を聞きにきました!という方もいて、個人的にはとても嬉しかったです。

ちなみにスライドにある「Vagrantが見せる夢」は、今年のPHPカンファレンスのテーマが「PHPの夢を語ろう。」となっているからです:D Vagrantを使うとより多くの人が簡単にPHP開発環境を手にすることができる、というのは実際に思うところです。

今回は 2F 小展示ホールで発表したのですが、ここは以前のPHPカンファレンスではメイン会場として使われていた場所で、落ち着いて発表することができました。会場の雰囲気も良く、あっという間に発表時間が過ぎました。参加頂いたみなさんありがとうございました!

発表でも触れましたが、Vagrant はじめの一歩として執筆したVagrant入門ガイドは下記です。こちらも合わせて、よろしくおねがいしますm(_ _)m

PHPエンジニア養成読本

9/13に発売された「PHPエンジニア養成読本」をイベント会場内のジュンク堂さんにて販売して頂きました。おかげさまで持ち込まれていた在庫は全て完売ということになりました。ご購入いただいた、みなさんありがとうございましたm(_ _)m

途中、サイン会なども開かれていて、購入して頂いた方と少しお話することができ、楽しかったです。

LT 司会

カンファレンスの最後といえば LT 大会!今回も WordCamp Tokyo とPHPカンファレンスとで合同の LT 大会だったのですが、PHPカンファレンス側の司会として登壇しました。スタッフでも無いのに申し訳ない気もしたのですが、後で聞くと皆さんオーバーワークだったようで(5トラックもあったので。。。)、少しでも負担減に協力できたのなら良かったです。

ただ、もしかするとスタッフの中でやってみたい方もいたかもしれないので、次回は手を挙げると良いと思います。

カンファレンスセッション

今回は特に色々とやることが多かったので、他の方のセッションはほとんど参加できませんでした。。。PHP言語系やRubyからPHPへの話、あとインフラ系の話は面白そうだと思っていたのですが、自身のやることと、あと久しぶりに会う人と話すのが楽しく、気がつくと終わっていました。TLを見ると、かなり面白そうな内容だったようなので、あとでUstやスライドを見てみます。

今年は 5 トラックということで、運営は大変だったと思うのですが、スピーカーとして参加した私はとても快適に過ごすことができました。運営スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

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Vagrantをはじめてみたい方へ「Vagrant入門ガイド」を書きました

この記事の所要時間: 337


vagrant_beginners_guide

「Vagrant入門ガイド」という電子書籍を技術評論社さんから出版しました。Kindle ストアGihyo Digital Publishing にて購入できます。

Vagrantは、まだエンジニアが中心に触っている状況ですが、いずれはWebデザイナーやコーダーの方など、サーバ構築を自分ではやらない人にも、制作するWebサイト、システムの動作検証を行う環境として利用する場面が増えていくと思います。

blog エントリなども多数あるのですが、断片的な情報も多く、また、Vagrant自身の進化が早いため、最新の環境だと上手くインストールできなかったり、動かないということがままあります。(このblogの過去エントリも。。。)

もちろん、じっくりと調べていけば解決できる問題なのですが、できれば、はじめの一歩くらいは、まとまった情報が日本語であると良いなと思い、本書を書きました。

目次

本書は、Vagrantはじめの一歩ということで、vagrantコマンドの使い方が中心となっています。順に進んでいけば、自分のPCにVargrantとVirtualBoxをインストールして、仮想マシンを起動する流れが出来上がります。

本書の内容をベースに、自らVagrant上で仮想サーバを構築していくならVagrantfileやプロビジョニングを習得していくと良いでしょう。また、誰か作ったVargrantfile(Githubに公開されているものやチームのエンジニアが作ったものなど)を使うだけなら、これでVargrantを活用することができます。

基本は入門者向けの内容ですが、すでにVargrantを使っている人向けということで、vagrantコマンドの各サブコマンドの引数や実行例を付録に収録しています。(正直これを書くためにはじめて知ったオプションもあり、個人的にも勉強になりました:D)

Vagrantの使い方は人それぞれだと思うのですが、特にWeb制作の現場では、エンジニアで無い人にも広く使ってもらえる可能性のあるソフトウェアだと思います。本書がVagrantを触るきっかけになれば嬉しいです。

なおVagrantの対象バージョンですが、今週リリースされたばかりの Vagrant 1.3.1 に対応しています。(さすが電子書籍!)

1.Vagrantとは
プロバイダ(Provider)
プロビジョニング(Provision)
Boxファイル
Vagrantfile
vagrantコマンド
まとめ

2.環境設定
VirtualBoxのインストール
Vagrantのインストール

3.設定ファイルの準備
Boxes(Boxファイル)のインストール
Boxファイルの追加
Boxファイルの確認
Boxファイルの削除
Vagrantfileの作成
Vagrantfileの生成

4.仮想マシンの起動と操作
仮想マシンを起動
仮想マシンへSSHログイン
仮想マシンの状態を確認
仮想マシンを停止
仮想マシンを削除

5.仮想マシンでWebサーバを構築

6.プラグインで拡張
saharaプラグインをインストール
saharaプラグインを使う
まとめ

7.応用(複数の仮想マシン)
複数の仮想マシンを起動
仮想マシンのエクスポート

Appendix:vagrant サブコマンド
box
destroy
halt
init
plugin
plugin uninstall
provision
reload
resume
ssh
ssh-config
status
suspend
up

PHPカンファレンス2013でVagrantについてお話します

今週末(2013/09/14)に東京で開催されるPHPカンファレンス2013で、Vargrantに関するセッションを行ないます。このセッションは本書の内容を超えて、PHPの開発現場でVargrantを活用するお話をしたいと思っています。

ちなみに「PHPエンジニア養成読本」も明日発売だったりするので、本書と合わせてよろしくお願いしますm(_ _)m

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