- 2011-10-07 (金) 14:10
- mac
スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈りいたします。
林檎に囲まれて
初めて購入した Apple 製品は、iPod touch でした。基本、音楽プレーヤーとして使っていました。それから 1 年後に iPhone 3GS を買ったため、Apple UI にすっかり慣らされてしまい、Macbook Pro を買うことになります。それ以降の林檎購入ラッシュに入ります。iPad, iPhone4, MacBook Air, iMac と気が付くと林檎マークだらけになりました。
引いてみると完全に Apple 信者のようですが、自分の感覚としては単に「良いから使ってる」だけで、それほど思い入れがあるわけではないです。他に良いものがあれば多分使います。(スマートフォンは INFOBAR がメインになってますし)
そんな自分でも今回のニュースを見た時は、やはりショックを受けました。ただただ残念です。
多くの人が悲しむ
これだけ影響を与えた方の訃報だけに多くの方がその死に驚き、悲しみました。Web上だけでなく、新聞やテレビなどでも特集含め多くの注目が集まっています。
もちろん自分もその悲しみを感じている一人ではあるのですが、なんとなく、もやもやですが、少し違和感を感じました。
10/6(日本時間)に亡くなった方は、おそらくジョブスだけはなく、悲しいことですが、多くの方が亡くなっています。その方の死は、自分が知っている限りでは、これほど取り上げられることもなく、これほど多くの方がその死を悲しむこともありません。
もちろん知らない人の死は知りようがないですし、悲しむ人の多さを競うわけではないです。毎日亡くなった方全員の死を悼むなど現実的でもありません。
でもジョブスだって知り合いでは全く無いです。この死を悼むという気持ちはなんなんだろうと考えたりしました。
名を残す
ジョブスの功績をあらためてここであげる必要もなく多大なものです。
しかしこれらを実際に具現化した人たちはどうでしょうか。どんなに素晴らしいアイデア、強力なリーダーシップがあっても、実際に作る人がいければ製品は生まれません。しかしそういった製品を実際に手を動かして作った人の名前はあまり聞かれません。例えば iPhone であれば、ハードウェアは外部調達にしてもソフトウェアは内製していたかと思います。iOSの開発に携わっているプログラマの名前を何人の人が知っているでしょうか。アイコンをデザインした人を知っていますか?
などと思い、名を残したければリーダーにならないとダメなんだろうなあ、という方向に思考が向かったのですが、考えてみるとジョブスほどの名声を得た人は世界でも稀なので、リーダーだからとかそういう問題じゃない気がしてきて、これはここまでで。
動画見たり、本を読んだり
悲しみと共にジョブス関連の動画や名言集に関するポストが多く出てきたので、表現が適切かどうかは分かりませんが、一種のブームのようになってきました。
自分もあらためてジョブスの遺した足跡を辿ってみたくなり、動画を見たりしてます。ちょうど来月に「本人公認の決定版評伝」が出るらしいので、早速予約しました。
こういった出来事をきっかけにして、その人をもっと知りたくなり、知っていくとよりファンになる、そしてあらためてその死を悼むということは、これまでもありました。(最近だとマイケル・ジャクソン)一種ミーハー的でもあり、生前から心酔していた人からすると面白くないかもしれません。
動画は以前からあったものが多く、書籍も多数出ていましたが、今ほど興味を持っていませんでした。雰囲気もあるのかもしれませんが、人の死がきっかけで急にその人に興味が湧くというのは不思議な気分です。
「世界に自分のアイデアを広めるために会社を作る」
色々な動画を見ていた中で胸に刺さった言葉です。
「会社をなぜやっているのか?」ここ最近、日々自分に問いかけていることだけに一つの光明な見えたような気がしています。
動画は、2001年にNHK「クローズアップ現代」でジョブスに行った単独インタビューです。2001年とはいえば iPhone 以降の快進撃のはるか前なので、その後の成り行きを考えると感慨深いですね。ふっくらした顔つきで穏やかに話す姿が新鮮なインタビューでした。
あらためて前を向く
人の死によって、あらためて自分の生を考えさせられる。本来なら自分自身が日々問うべきことなのでしょうが、日常に流されて忘れがちだったことをあらためて考えました。
今のところ生きているので、精一杯やっていこうと思います。
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