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MSX Z80アセンブラでゲームが作れるようになった話

この記事の所要時間: 323

Shin x blog Advent Calendar 2013 の 12 日目です。

msx

写真の本は「MSXマシン語入門講座」という本です。この本を買ったのはもう 20 年以上前のことになります。

私にとっては、プログラムを学ぶ上で、また、何かにチャレンジする上で良い教訓を得た一冊です。

BASIC でゲームを作る

中学生の頃、ファミコンのゲームが好きだったので、その延長線上で MSX2(FS-A1)というパソコンを購入しました。

当初は、ファミコンとは違うゲームができるもの程度の認識しか持っていなかったのですが、なんとなくプログラムには興味があったので、付属していたBASICの入門書を片手にプログラムを作るようになりました。

サンプルソースを入力して、動かしてを繰り返す内に、少しづつBASICが分かるようになったきたので、次はBASICでゲーム作りにチャレンジするようになりました。

Z80 アセンブラへの挑戦

BASICで小さなゲーム(ほんと小さなゲーム)が作れるようになると、もっとちゃんとしたゲーム、販売されているようなゲームが作りたくなってきます。

そこで次にチャレンジしたのが、Z80アセンブラです。

当初触っていたBASICはインタプリタ型の言語(コンパイル不要の言語。まあPHPとかもそうですね。)で、書いてすぐ動かせるのが特徴です。入門としてはすごく良いのですが、いかんせん当時のMSXはリソースが少なく(メインメモリが64KBしかない。MB じゃないですよ。ちなみにこれ書いてる MacBook Air は、8GB です。)、凝ったことをするとBASICでは厳しくなります。

そこで、より速いプログラムが書けるように Z80(MSXのCPU)のマシン語を覚えたいと思うようになりました。

まずは勉強を、と思って買ったのが冒頭にある本です。

ワクワクして本を開いてみると、

「全く分からん。。。」

びっくりするくらい分からない。書いてある事自体はなんとなく理解できますが、それがどうなってゲームが作れるのかが全く分からない。

その後、何度か通読してみましたが、やっぱり分からない。最後には「ああ、自分にはプログラムの才能が無いんだ。」などと思い、半ば諦めて放置していました。

氷解、そして専門誌への掲載

諦めたものの、何だか分からないままというのは悔しい。しかも買ってきたのは入門の本。そして、やっぱりゲームは作りたい。

期間は開けながらですが、たまに開いて、諦めてを繰り返す内に、ある日からだんだんとうっすらとですが、イメージができるようになってきました。

何がきっかけだったかは、もう忘れてしまったのですが、いつしかすんなりと理解できるようになり、Z80マシン語(というかアセンブラですが)でゲームが作れるようになりました。

その後はゲーム作りに没頭して、またまた何度かの挑戦を経て、当時あったMSX専門誌へ掲載されるゲームが作れるようになりました。(読者投稿のコーナーがあって、みんながこぞって自作ゲームを送るのが流行りだった。掲載料も出たので、プログラムを書いてお金を貰ったのは、これが初めて。)

あとで分かったのですが、あれだけ理解できなかった冒頭の本は、本当に入門の本で、書けるようになったあとは逆に読み返さないような内容でした。

さいごに

これは無理!と思っていた事にチャレンジしてみて、やっぱり上手くいかず、でも諦めず何度もチャレンジして、そしていつか成し遂げる。

どんな事柄(難易度は主観)でも、一度でもそういった経験を持っていると、次の困難に遭遇した時も「いつかはできるようになるかも」と思って立ち向かうことができます。

その後、何度もこういった場面がありましたが、いくつかの事は実際にできるようになりました。考えてみると、いま普通にやっているようなことも、はじめはできなかったことばかりです。

まだまだできないことだらけですが、少しづつ、少しづつで良いので、やっていきたいものです。

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