- 2013-12-11 (水) 18:00
- Advent Calendar 2013 | 雑記
Shin x blog Advent Calendar 2013 の 11 日目です。
日常が忙しく、新しい技術なんか追ってられない。わかります。
そんなの使うかどうかも分からないのに今やる必要無いよね。困った時に探せば良いでしょ。それもわかります。
そんな忙しい毎日だからこそ、技術の「種」くらいは蒔いておきましょうという話です。
技術の種
「技術の種」とは何でしょう。
私がイメージしているのは、その技術のイメージをざっくりと朧気ながらで良いので掴んでおくということです。(ユースケースもあるとより良いです。)
きちんと土を掘って、一つ一つ植えられれば良いのですが、じっくりと植える時間はなかなか無いと思うので、とりあえずバサッとで良いので、撒き散らしておきます。
そうしておいた種は、何かのきっかけで芽を出すことがあります。
多くは解決すべき問題に直面した時です。この問題は手元の技術では解決できないものだったり、解決できても効率が悪いものだったりします。
その時に種がひょこっと芽を出します。「これ、あるよ!」って。
もしかしたら、あれが使えるかも。そう思って、あらためて調べ直し、試して、実行することで芽は育ち、いずれは成果という果実をもたらします。
しかし、種が無ければ、芽は育ちません。
「問題に直面したからで良いんじゃない?」
そうかもしれません。ただ私達が対峙する問題は Google で検索してすぐに答えが見つかるようなものでしょうか。そこから種を探すのはなかなか大変だったりします。
問題はそれぞれ固有のものです。似た部分があっても、そのままずばりの解決策がインターネットで見つかるわけではありません。
技術の使い方は見つかりますが、どの技術をどう使うかは自分で考えなければいけないのです。
知りもしない技術を使うことができるでしょうか。
技術の種を蒔く
では、どうやって技術の種を蒔けば良いでしょう。
情報収集
まずは情報収集です。技術の存在すら知らなければどうしようも無いです。
インターネット上には技術の情報は溢れています。特にはてブや SNS などを見ていれば、日々色々な技術を(名前だけでも)知ることができます。
一つ一つの内容をじっくり見て咀嚼するのは時間がかかるので、全体の傾向だけでも良いです。「あーこんなのが流行ってるんだね。」でも良いです。流行ってるものは大抵何か理由があります。
ここで何となくで良いので、何に使うものかを一緒にちらっとでも良いので考えておくと芽を出すきっかけ(フック)になります。
勉強会
勉強会などエンジニアが集まるコミュニティに参加してみるのも良いでしょう。
セッションでは色々な話題が登場して、知らない内容だと必死に理解しなきゃという気持ちになるかもしれませんが、これも「種を蒔く」感覚で、あーこう使うのかをおさえるくらいで聴くと気疲れせずに良いと思います。
懇親会などで話が聞けるチャンスは特に良いですね。出る話題はトレンドのものが多いですし、実際の問題を解決した話などが出るので、いっぱい種を拾いましょう。
人から聞くというのは、ネット上の情報をただ読むのとは異なる刺激なので、より理解が深まることが多いです。
rebuild.fm
情報収集するの面倒だし、勉強会とか忙しくていけない、という人に良いのが、ポッドキャストです。
なかでも rebuild.fm がオススメです。
情報感度高い人はすでに聴いてるとは思うのですが、今どき流行りの技術に関する話題がてんこ盛りです。
内容が全て理解できなくても問題ありません。ただ聞き流して、あー、Immutable Infrastructure がアツいのねと認識しておくだけでも良いです。
何かの機会に Immutable Infrastructure について触れることがあれば、あーあの時聴いたあれだ、となるわけです。(進研ゼミメソッド)
他の方法に比べると、通勤や夜寝る前など、すき間時間を活用することができます。また、ながら聴くことができるので、じっくり情報収集できない人にもおすすめできます。
(まあ情報収集というより、単に面白いから聴いてるわけですけど:D)
さいごに
エンジニアという仕事は、技術を使って、何かの問題を解決することだと思います。技術だけがあってもしょうがないですが、技術が無ければ解決することができません。
そう、技術というのはまさに飯の種なんです。これを大切にせずに何をするのでしょうか。
最後に私の好きな格言で締めたいと思います。技術の種、今日はどれくらい撒きましたか。
毎日をその日の収穫高で判断せずに、まいた種で判断しなさい。(ロバート・ルイス・スティーブンソン)