2009年国内最大のCakePHPイベント「CakeMatsuri」が盛況のままに終了しました。
なにはともあれ無事に2日間のイベントが終了したのは、一重に参加してくださった皆さん、協賛頂いた企業様、スピーカーの皆さん、そして海外からお越し頂いたコアデベロッパーのお二人のおかげです。本当にありがとうございました。
そして幾多の困難を共に乗り切ったCakeMatsuri青年団のみんな、本当にお疲れ様でした!
開催から一週間が経ち、ようやく日常に戻ってきた今、運営側の一人として感じたことを5個のキーワードで振り返ってみたいと思います。
交流
今回のテーマは会場でも説明しましたが「交流」でした。これは単に参加者同士の交流だけにとどまらず、スピーカー、スタッフを含めた全員で交流しようということで色々な仕掛けを考えました。
例えば、ワークショップの班。同じテーブルに座った人同士はその日一日ずっと同じ班。だから席替えはナシ。これを発表したのは(そんなことを知らずに)全員が席に座った後のオリエンテーションでのことだったので、戸惑う人もいるかと心配しましたが、その直後の自己紹介からその一日わいわいと盛り上がって、とても良い雰囲気でした。
ワークショップ最後のグループワークでも「班があったから話しやすかった」「教えあえて良かった」といった意見が幾つもあって、これは本当にやってよかったと思います。朝一の見ず知らずの人同士がシーンとしている状況から、班であることを伝えたあとの自己紹介でわいわいとした雰囲気に変わった時は鳥肌が立ちました。素晴らしい:-D
カンファレンスでもランチの時に班にすれば?という意見も頂いたので、これは次回以降に生かしたいと思います。
ワークショップで勢いがついた人が多かったからなのか、カンファレンスランチ、懇親会では積極的に交流している人が目に付きましたね。あとコアデベロッパーのお二人にも色々な人が話をしていて、これも良かったです。
このテーマについては今回は成功と言えると思います。
準備
準備は、、、まあ大変でした:-D
青年団スタッフ全員ロケーションがバラバラだったので、日頃の連絡はMLとSkypeで行いました。リアルで会って相談ができないため、CakeMatsuri準備用にMLで流れていたメールは合計900通(!)となかなか壮絶な日々でした。
準備していて一番大変だったのがリソース不足でした。今回はとにかく色々なリソース(特に人と時間)が不足していたため、結果、参加した皆さんに無理を強いる場面がありました。中でもワークショップで良く聞かれた「環境構築をもっと事前に教えて貰えれば」というのは、全くもってそのとおりでこれは大いに反省すべき点だと痛感しています。
タスク担当は何となく得意というかやりたい箇所をやるという感じでゆるやかに決まっていき、自分はわりとプログラム構成とinfoのメール対応をやることが多かったです。ただ、なにせ人が足りていない状況だったので、気が付いた人がやる、アラートを出す、といった風にお互いに補完し合いながら進めて来ました。
スタッフには、PHPカンファレンスやRuby会議のような幾つもの大型イベントに関わっている者がいたのが大きかったですし、何よりお互いに気が知れているメンツだったので信頼して進めることが出来たのが、少ない人数でなんとか上手くイベントを回せた要因かなと感じています。
ただ次回も同じ規模のイベントを同じスタッフ人数でやると確実に誰か倒れそうなんで、誰か助けて下さい:-D
プログラム
色々な準備がありつつ、今回個人的に力を入れていたプログラム構成について。
まず、ワークショップ。
入門者コースは講師の二人にお任せで。実務者コースはアウトラインだけ考えて、あとは講師の人にお任せでした。入門者コースは一からCakePHPを使うための系統立った内容、実務者コースは実際に開発現場で使うであろう項目を盛り込んだバラエティに富んだ内容というと感じで上手く色分けが出来きました。
ワークショップは特に苦もなくスムーズにはまりました。
次は、カンファレンス。
こちらは色々と予想外な出来事があったりで結構二転三転しました。皆で相談しつつ、結果としては盛りだくさんな内容となりました。ただ午後に一回長めの休憩を入れるなど工夫の余地はまだありましたね。
各セッションの中で私が一押しだったのが、パネルディスカッションでした。実はパネルディスカッションをやるにしても他のテーマで、というアイデアもあったりしたのですが、私が(結構)強引に推して今回のテーマになりました。これはせっかく全国から(海外からも!)CakePHPユーザが集まるのですから、東京以外の地域にもユーザがいて、コミュニティがあるということを知って貰いたいということで企画しました。
登壇頂いたパネラーの皆さん、ありがとうございました。
あとLT希望者が前日、当日で一気に増えたのはとってもとっても嬉しい出来事でしたね!
祭の後
CakeMatsuri後は参加した皆が刺激を受け合ったとあって、Twitterやらguthubやらで賑わいをみせています。
私は、直後に新型インフルエンザにかかってしまい豪快にくじけましたが、回復してきた今、何かをやりたいとメラメラと燃えているところです:-D
さてそんな中でも既に行動されている方がいらっしゃるのでご報告を。
最近CakePHPユーザ界隈で話題の「Croogo」の日本語化に、パネルディスカッションで北海道代表として登壇頂いた@makiesさんが取りかかってらっしゃいます。
Croogoを簡単に説明すると、CakePHPで書かれたオープンソースCMSで、バングラディシュの@fahad19さんが作られているものです。ざっと画面を見ただけなのですが、WordPressに似た操作感で結構良くできています。これがCakePHPで出来ているということで中々興味深いシステムです。
そんな日本語化Croogoはmakiesさんのgithubにて公開されています。これは要チェックですね。
感謝!
最後はこれに尽きますね。
関わった全ての皆さんに感謝感謝です。本当にありがとうございました。
次回は、、、正直まだあまり考えられないのですが、私個人としてはそろそろ関西で何かやりたいなーと思ってます。また皆さんで楽しいイベントをやりましょう!
# blogを書いたので、これでようやく祭が終わりました:-D
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[…] Cakeコアデベロッパー、Graham Weldon氏(左)とJoel Perras氏(右)のツーショット。後ろに写り込んだ良い笑顔は新原さんw […]
- trackback from 1-byte.jp 10-09-08 (水) 10:34
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季節外れのお祭り – PHPMatsuri…
10月に季節外れのお祭りがあります。 全てのPHPerのための祭典、PHP Matsuriです。 ご存知の方も多いと思いますが、昨年の同月にCakeMatsuriTOKYO2009というCakeBakerのためのイベントがありました。 CakeMatsuriTOKYO2009 このイベント、無料、低価格の勉強会が多い中、参加費が2日通しで約2万円と高価格でした。 しかしながら、2日間で参加人数100名以上、ワークショップあり、CakePHPの事例ありで大盛況に終ったイベントでもあります。 もちろん、…